12月4日 アップリンクトークショー 古居監督×山本美香さん

12月4日、アップリンク渋谷にて古居監督のトークショーが開催されました。

この日のトークゲストは山本美香さんをお招きしました。

紛争地からの実況中継やTVのリポーターをされているジャーナリストです。

映画「ぼくたちは見た」のプロデューサーの野中章弘氏の司会で始まりました。

 

映画『ぼくたちは見た』について、山本さんは「子供たちが戦時下でどんな心の傷を抱えているのか、そしてトラウマとしてずっと残っていくのかがよく描かれているなと思った。」

「私はいろいろな紛争地に行っていて、映画に出てくる女の子達、男の子達と同じような表情、言葉、そして絵を描いたり、心に傷を抱えている子供たちに沢山、出会ってきた。」

「戦争の傷は人の心の中に深く深く入っていくんだなということを訴える素晴らしい映画だったなと感じた」と話してくださいました。

また、これまでイスラム圏で女性を対象にした取材を多くしてきた古居監督と山本さんは、それぞれが現地で感じたことを語り合いました。

山本さん「タリバン政権下で女性が非常に活動しにくい状況のとき、体のラインが分からないように少したっぷりしたラインの服を着たり、肌が見えないように袖の長いものを着たりしていた。」

ブルカ(イスラム教徒の女性がかぶるベール)については「都市の女性は、外で自分だと気づかれないことが、屈辱的だと思っている人もいた。でも、農村部の保守的な家庭に育った女性は、それ自体に疑問を持ってないし、あまり違和感を感じていないという人もいて、地域とか環境とかによって違うと感じた。」

また結婚について「アフガニスタンではほとんどがお見合い結婚で、一部は職場で知り合ったり学校の同級生だったり、でも大抵は親が決めた顔も知らない人と結婚する」と興味深い話をしてくださいました。

その他にも、「結婚式を撮影する際に、男性側と女性側と両方を撮れるのは女性のジャーナリストゆえ」という話から、女性の取材者と男性の取材者のプラス点とマイナス点などを話しました。

最後にジャーナリストとしての立ち位置として、山本さんは「まだまだ伝えたいけど伝えられない人達がいる。そういう人達の姿を記録して必ずや生きていた証と無念な想いを抱えながら亡くなった人がいるんだということを、何らかの形で世の中に知らせたい」と話しました。

古居監督は「長く見続けることによって傷ついた人たちのことを伝えていけたら。自分がやっていることがどれだけの力になるのか分からないけど、伝え続けていくことで状況が変わるとも信じている」

「これからも自分たちの出来ることを、ともかく映像で伝えて、沢山の人に見ていただきたいと思っています」と語りました。


たくさんの方々にご来場頂きましたアップリンク渋谷の上映会は12月9日をもって無事に終了致しました。劇場へ足をお運び頂いた皆様、どうもありがとうございました!

今後は自主上映を中心に映画の上映を行ってゆきます。どうぞ宜しくお願いします。

 

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